アメリカCNNでは、今年の8月14日”歴史に残る顔面移植が自殺未遂の少女にセカンドチャンス”を与える報じ、さらに、10月2日の米ニューヨーク・ポスト紙では顔面移植手術を受けた少女”やっと全てが元通りになった” と記事にしており、今、アメリカでは医療の最先端技術が話題となっています。

話題となっている医療の最先端技術と言うが、先月発売されたナショナル ジオグラフィックの日本版で紹介された、ケイティ・スタブルフェールドさんの顔面移植手術です。

ケイティ・スタブルフェールドさんは、18才の時に猟銃自殺を図り顔の大部分を失いました。その3年後、最先端技術を結集した顔面移植で再び顔を取り戻すことに成功しました。

顔面移植手術には、各医療分野から50~60人の関係者が集結。11人の医師によりチームがつくられ、何度も繰り返しリハーサルが行われ手術は数回に分けて行われました。

2014年5月~8月には、鼻腔や顎骨の再建手術が行われました。鼻腔は太ももの皮膚組織を使ってスムーズに呼吸が出来るようにつくられるそうです。顎骨は、皮膚やアキレス腱などを使うそうです。

2016年3月~6月には、目の位置の修正手術。そして、2017年5月、31時間の長い時間の手術を行い失った顔を蘇られたのです。

ところで、ケイティさんは何故自殺を図ってのでしょう。理由は失恋です。

当時、交際していた恋人の浮気が発覚し別れ話になったそうです。その直後に、ケイティさんは、兄の狩猟用の銃をアゴにあてて、自ら銃の引き金を引いたのです。

銃弾は、顎から額へ貫通、幸い脳への直撃は免れましたが、目以外の額の一部、鼻、鼻腔、口、上顎骨、下顎骨の顔のほとんどを失いました。

ナショナル ジオグラフィック11月号によると、ケイティさん本人は当時の記憶は無く、後で何があったか聞かされて、どう受け止めて良いのかわからなかた。家族をとても苦しめた自分がとても許せなかった。と語っています。

そんなケイティさんを見守る両親は、他の人と同じような生活をしてほしい。そんな思いもっていました。そして、両親の思いを受け止めて、ケイティさんは2年後に最先端の顔面移植手術をうけるのを決意し、移植手術の希望者リストに登録します。

ですが、移植希望リストに登録しても、顔を提供してくれるドナーは直ぐにあらわれるわけではありません。しかも、特に顔面移植は臓器移植のよりもドナーとの適合の条件が難しくなるそうです。

ケイティさんも、3人目でやっと自分と合うドナーに出会えたのです。その時に、ケイティさんに顔を提供してくれたドナーは、アドレア・シュナイダーさんです。母親が薬物依存症で、体内にいる時から薬物にさらされ、彼女自身も薬物の過剰摂取で亡くなりました。

こうしてケイティさんは再び顔を取り戻す事ができたのですが、自らの体験を公表する事を決意したのは「色々な人に助けてもらったので、今度は私が他の人を助けたい。自殺をテーマーに10代の若者に命の大切さを伝えたい。」そんな思いがあり公にすることにした語っています。