つまずきやすいと転倒しやすく、骨折をしてしまう場合もあります。特に高齢になってから骨折してしまうと、最悪は寝たきりになってしまう人もすくなくありません。
TV番組『林修の今でしょう!講座』では、東京警察病院 形成外科澤田彰史先生がつまずきの原因と防止方法を解説。実は、靴底の減り方を見るとつまずきやすいのかが分かるそうです。
つまずきの4つの原因と防止方法
1:ふくらはぎのむくみ
つまずきの原因として、ふくらはぎのむくみが考えられるそうです。
ふくらはぎは、血流のポンプの役割を行っており血液の流れが左右される大切なところです。そのふくらはぎがむくむと血液の循環が悪くなり、歩いている時の感覚が鈍くなってしまいます。すると、カラダを上手に動かす事ができなくなりつまずきやすくなります。
ムクミ防止対策
ムクミ対策はふくらはぎの筋肉を鍛えましょう。ポイントは大股で歩く事です。いつも歩いている歩幅よりも、靴1足分大きく大股で歩くと筋肉を鍛える事が出来ます。
2:太ももの筋肉の減少
人間の筋肉の70%は下半身にあると言われています。その中でも、太ももの筋肉は最も大きい筋肉です。
その太ももの筋肉が減少すると脚がしっかり上がらなくなり思うように歩けなくなり、つまずきやすくなってしまいます。そうならない為にも、太ももの筋肉を鍛えましょう。
太ももの筋肉を鍛える方法
坂道をなるべく歩くようにすると太ももの筋肉が鍛えられます。
しかし、自宅の近くにあまり坂道が無いという人は階段を使いましょう。平らな道を歩くのと階段を使うのでは運動量が2倍も多くなるそうです。
3:背筋が減る
背筋が減少すると姿勢が悪くなり猫背になります。猫背になると体の重心が前にきます。すると、足が上がりにくくなりつまずきやすくなります。
背筋を鍛える方法
腕を後ろに振って歩くようにしましょう。腕を後ろに振ると肩甲骨が良く動きます。それが猫背の防止につながります。
さらに、肩甲骨を動かすことで、骨盤も連動して良く動くので全身の筋肉が鍛えられます。後ろに腕を引く感じで歩くようにしましょう。
4:地面を蹴る力の低下
地面を蹴る力が低下すると、足が地面から離れないのでつまずきの原因となります。
蹴る力を鍛える方法
速く歩く為には、足の指をしっかり使わないと速く歩けません。速く歩く事で、足の指を使うので地面を跳ね上げる力がつき、つまずき防止につながります。
また、澤田先生の話によるとウオーキングする時間帯は筋肉がよくほぐれている夕方がオススメとのことでした。ハーバード大学の研究では、ウォーキングを半年から1年間続けると脳の記憶の領域が増えて認知症予防にも期待が出来る事もわかったそうです。
靴底の減り方でつまずきやすいのかが分かる
あなたの靴底の減り方は?
良く履いている靴の靴底を見てみましょう。
1:つま先とかかとがすり減っている
2:外側部分がすり減っている
3:内側部分がすり減っている
4:中心部分・かかと部分がすり減っている
この中には、健康的な歩き方と、危険度1~危険度3までがあります。
危険度1:中心部分とかかと部分がすり減っている人です。
この歩き方をしている人は、アキレス腱が硬い人が多く、すり足になり、つまずきの原因になってしまいます。
また、アキレス腱が硬いと後ろに重心がかかるようになり、背中を前に倒さないと体のバランスが保てなくなり猫背になりやすくなります。
対策はアキレス腱のストレッチ
固まったアキレス腱を柔らかくしましょう。しかし、子供のころから行ってきたアキレス腱のストレッチ。実は、間違って行っている人が多いそうです。
【アキレス腱ストレッチのポイント!】
- 延ばす足の膝を曲げないようにしっかり伸ばす
- つま先を真っ直ぐにする
危険度2:外側部分がすり減っている
内側の筋肉が弱っているので外側に重心がかかり、がに股で歩いている人が多いそうです。また、太ももの筋肉衰えているので膝の痛みを抱えている人もいるそうです。
膝は前の方向にしか動かないそうです。膝が前を向いて歩けてないと、常に膝がねじれて歩いているので膝と腰に負担がかかるそうです。
対策
足の内側の筋肉を意識して、つま先を正面に向けて歩くように意識して歩くようにしましょう。
危険度3:内側部分がすり減っている
足が内側に重心がかかるので、足首やひざなど関節に負担がかかりやすい。
対策
親指と人さし指を使って地面を強くけるように歩く。
健康的な歩き方
そして、最後になりましたが、健康的な歩き方の人はつま先とかかとがすり減っている人です、
- 踵から地面に着地して、
- 足全体で体重を支える
- 足首を前に倒して、つま先でしっかり地面を蹴る
このような歩き方が良い歩き方です。その為、つま先とかかとがすり減ります。